1F・2F 躯体工事
皆さんこんにちわ!
今回はタイトルにもある通り、1Fと2Fの躯体工事についてご紹介しようと思います。
以前の投稿では、鉄骨工事が終わり建物の外周が足場で囲まれたところまでご紹介していたと思います。
まず今回の躯体工事の流れを簡単にまとめてみます。
1.仮設足場の組立
2.鉄筋(柱・梁)の組立
3.型枠(柱・梁)の取付
4.鉄筋(壁)の組立
5・型枠(壁)の取付
6.デッキスラブの敷設
7.スタッドボルトの溶接、インサート取付
8.鉄筋(床)の組立
9.型枠(床上の段差や立上り部)の取付
10.コンクリート打設
というような流れになります。
では早速写真と一緒に見ていきましょ~٩(ˊᗜˋ*)و
まず1つ目です。『仮設足場の組立』
今回の建物は階高が4.6mと少し高めになっていて床からでは柱の上部や梁に手が届きません。
そこで鉄筋や型枠の作業ができるように仮設の足場を組み立てています。
今回は「枠組み足場」と呼ばれる固定式の足場のほかに好きな場所に移動できる
「ローリング足場」を組み立てて作業の効率化を図っています。
2つ目です。『鉄筋(柱・梁)の組立』
鉄骨鉄筋コンクリート造ということで鉄骨の周りを覆うようにして鉄筋が配筋されていますね(*‘ω‘ *)
写真は一部分ですが、1工区:柱=12本、梁8本 2工区:柱=4本、梁8本をそれぞれ組み立てています。
鉄筋工事では、必要な鉄筋がすべて入っているか?長さや間隔は適切か?などを細かくチェックしています。
3つ目です。『型枠(柱・梁)の組立』
先ほど組み立てた鉄筋を型枠で囲っていきます。
この型枠にコンクリートを流し込むことで躯体が出来上がっていきます。
打設時の荷重に耐えられるように強度も必要になりますが、この型枠次第で躯体の形状が決まってしまうので
断面を欠損してしまったりしないように精度も求められます。
4つ目です。『鉄筋(壁)の組立』
壁の鉄筋を組み立てていきます。
開口部の周りに斜めの鉄筋が入っていますね。
開口廻りは躯体の動きによってクラックなどが入りやすくなります。
そのため斜めの鉄筋を入れることで躯体を補強しクラックの発生抑制などを図っています。
5つ目です。『型枠(壁)の取付』
実は先ほどの写真を見てもわかるように、壁を組み立てる際は片側の壁枠を取付けてから配筋作業をしています。
そして配筋完了後にもう片方の型枠を取付けていくという流れです。
写真では枠を取付けた直後ですが、この後単管パイプ等で型枠を締め固めていきます。
6つ目と7つ目。『デッキの敷設、スタッドボルトの溶接、インサート取付』
ここからは床の組立作業になります。
まずデッキスラブの敷き込みをします。
写真だと銀色の鉄板のようなやつですね(*‘ω‘ *)
デッキを敷設した後はスタッドボルトの溶接をします。
これは鉄骨の上にいっぱい取付られている棒のようなものになります。
これを取付けることで鉄骨梁とコンクリートが剥離してしまうのを抑制します。
ちなみに緑や黄色に見えているものはインサートと呼ばれるもので、
内装工事の際に軽量鉄骨の天井や設備配管などを吊り下げる際に使う金物を先に仕込んであります。
8つ目。『鉄筋(床)の組立』
先ほどのデッキ、スタッドボルトの終了後、また鉄筋屋さんが現場に戻ってきて床の鉄筋を組み立てます。
メッシュ状に鉄筋が組まれているのが分るでしょうか・・・?
鉄筋はコンクリート打設後には隠れてしまう部分ですので皆さんが見る機会は少ないかもしれないですね(*‘∀‘)
9つ目。『型枠(床上の段差や立上り部)の取付』
バルコニーなどにある立上りを組み立てていきます。
これも鉄筋を組み立てて、型枠を取付けていきます。
立上りの型枠は床に直に型枠を取付けるのと違い、足元を浮かせた状態で取付けることが多くなります。
なので固定するのが難しく型枠大工さんの腕が試されるところでもありますね(*‘∀‘)
10つ目。『コンクリート打設』
さて、いよいよコンクリート打設です!
土工さん・左官屋さんなどがメインになって打設を行っていきます。
1枚目の写真は打設中の状況ですね。
打設時にはポンプ車から圧送管と呼ばれる配管を伸ばして打設します。
写真でも筒の先端から飛び出しているのが分かりますね(*‘ω‘ *)
流したコンクリートにはバイブレーターをかけて隅々まで充填します。
奥の方は打設が終わり左官屋さんが平らに均しているのできれいになっていますね(*‘∀‘)
土工さんがコンクリートを流し込み、左官屋さんがそのあとを追って平らに均していきます。
下の写真はちょうど左官屋さんが仕上げを行っているところです。
コンクリートの高さを確認しながら丁寧に天端を均していきます。
そして今回はコンクリートの打設時期が冬季ということもあり、気温がマイナスになることが予想されます。
コンクリートも固まる前は液状ですので凍結による被害が発生します。
それを防ぐために冬季に打設を行う際には採暖養生を行っています。
今回は下の階でジェットヒーターを焚いて建物内の気温を上げることによって採暖養生を行いました。
外気温がマイナスでも建物内は10℃くらいになってます(*‘ω‘ *)
そして最後にコンクリート打設後の状況です。
今回は打設から1日~2日開けたのちに硬化したコンクリートの上に基準墨を出しています。
基準墨を出した後はまた1番に戻ってこのサイクルを繰り返していくことになります。
簡単なご紹介ではありましたが、一連の流れとしてはこんな感じです。
躯体工事に関してはこのサイクルをずっと繰り返していくことになりますが、
各工種の完了時に検査を行って適正に工事が進められているかを確認しながら進めていきます。
今後検査についてもご紹介していこうと思います。
それでは今回はこの辺で!
またお会いしましょう!
またね(´艸`*)