竣工を迎えました。
昨年の9月に現場入りしてから約9か月。
山吹護岸工事、竣工を迎えました。
↓着工前
↓竣工(6月末)
写真で各工程を振り返ってみます。
●伐採
●十字ブロック製作
●表土除去
●基礎設置
●張コン打設
●巨石張
●階段
●十字ブロック据付
●埋戻し
●完成
埋戻し完了後は、一番上の天端コンクリート以外の構造物は見えなくなってしまいましたが、
堤防の法面及び河床は施工前より強いものになりました。
約9か月にわたって進めてまいりました、令和2年度天竜川山吹護岸工事ですが、先月末をもちまして無事に竣工の運びとなりました。
地域のみなさまの温かいご理解とご協力のおかげで、工事完成の日を迎えることができ、関係者一同深く感謝しております。
また、工事期間中は、騒音や通行に関するご不便やご迷惑をおかけしましたことを、ここで改めてお詫び申し上げます。
この山吹護岸工事の現場ホームページもこの回をもって最後となりますが、
また次回工事で開設する機会がありましたら、弊社ホームページよりお知らせしますので、ぜひ見にいらしてください(^^)/
ありがとうございました!
現場視察
先週、中部地方整備局長が現場視察にお見えになりました。
中部地方整備局は国土交通省の地方支分部局で、当現場もその管轄に属しています。
天竜川上流河川事務所長・副所長・飯田河川出張所長から、
現在進行中の山吹築堤護岸工事及び山吹護岸工事の工事概要等のご説明があり、
予定滞在時間を超えて熱心にご視察されました。
現場の生の声を聴いていただく良い機会になりました。
施工管理というお仕事 実践編
前回の続き、『施工管理というお仕事』
人事ブログでも紹介されているように、大きく分類して以下の4本柱で成り立っています。
1.工程管理
予定通りに工事が進むように、現場の段取りをする。
他業種との関係をうまく築くことや、トラブル対応力も必要。
まず実際工事に着手する前に綿密な計画を立て、『施工計画書』を作成します。
完成すると結構なボリュームになります。今回の工事でおよそ100ページ。
内容をざっくりご紹介すると、
●工程表の作成。
どの工種をいつからスタートしていつ終わりにするのかを決め、グラフに表します。
工期内に終わらせることができるよう頭を悩ますところだと思います。
●配置人員の選定。どの部分を誰が担当するのか。
実際工事に携わる人だけでなく、経理や労務を担当する事務方や資材の管理・情報システム管理など、多方面から一緒に工事を進める人員の決定を行います。
●使用する機械は何を使うか。また材料は何が必要か。
●各施工方法の決定。
ひとつの工事の中に細かく工種が設定されているので、それぞれをどのような工法を採用して行うかを決めていきます。
注意すべき点や、予測される障害とその対応策なども盛り込みます。
施工計画書の中で最もページを割くところですね。
●施工管理の方法の決定。
工事の進みに合わせて、出来形や品質管理・写真撮影などを、どのタイミングでどのような方法で行っていくかを決めます。
●安全に工事を進めるための対策。
工事に従事する人たちに安全に作業してもらうために、また、地元のみなさまへの周知や注意喚起など、安全に対してどのような策をとるべきかを考えます。
●交通や周辺環境の保全対策・労働環境の充実や工夫。
大型ダンプや工事関係車輛が公道を使用することになるので、地元環境等を考慮し、安全かつスムーズな運行ができるよう走行経路を決めたり、
従来の自然をできるだけ壊すことのないような方法を考えたり、また、わたしたちも含めて現場で働く人が働きやすい環境を整えるべく工夫します。
出来上がると社内での確認を受け、
さらに今回の工事を例に挙げると、監督員である国土交通省 飯田河川出張所長の確認を受け、合格をいただいて工事がスタートします。
それと同時に、
・各協力会社との打ち合わせ&契約
・各メーカー及び代理店との打ち合わせ&契約
・現場事務所の場所決めと土地の契約及び設営
・事務作業に必要な機材の持ち込みやトイレ等周辺設備の手配、etc….
やること盛りだくさん。
増え続けるタスク。
To do リストの完了率、全然100%にならない。
が、わたしは工事全期を通してこの時期が一番好きです。
動き始めたばかりの現場名が貼られた真新しいピカピカのファイル、
日ごと増えていく名刺、空っぽのフォルダを埋めていく達成感、新しい技術習得への闘志、
今度の現場の近くにはどんな美味しいごはん屋さんがあるのかしら?というワクワク。
※各々のパーセンテージは以下の通り。(注:HP担当調べ)
仕事にやりがいや楽しみを見出すことは、モチベーションを上げ効率よく作業するために非常に重要なことです。
わたしたちが『○○町 名物』とか検索していても、上司は見て見ぬふりをしてほしいものです。
むしろ奨励してほしいものです。
○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:
さて。
このように施工管理者である現場代理人及び監理技術者が、
全身全霊を傾け、心を砕き、苦心に苦心を重ねて出来上がった施工計画書に基づき、いよいよ工事がスタートするわけです。
工程どおり順調に進んでくれるといいのですが、
天候や様々な事情により予定通りに進まないことが出てくることもあります。
その都度それぞれの職長さんと打ち合わせをし、軌道修正を行うのですが、非常時はやはり豊富な経験と知識が必要。
そんな時は現場のスタッフはもちろんのこと、飯田河川出張所長や上司に相談のうえ、最良の方法を模索していきます。
わたしはこの仕事の醍醐味ってここにあるんじゃないかな、って思います。
本工事は規模の大きな工事なので、様々な職種のたくさんの人の関りがあって成り立っています。
いなくていい人なんていない。
たくさんのパーツがあって、みんながその一つ一つのパートを担当して日々現場が動いている。
そのすべてを取り仕切るのが施工管理の仕事なのです。
責任は重大。
広大な現場内を奔走し、
東にトラブルが起これば行って対処法を示し、
西に紛争の火種が起これば行って静かに愚痴を聞く。
円滑な工事運営のため各所で頭を下げなければならない時もある。
自然相手の仕事ゆえ、悪天候の夜は枕を高くして眠ることができないことだってある。
見解の違いから職人さんたちと言い合いになることもあるでしょう。
しかし、竣工を迎え、無事に検査が終了したのちに眺める景色は、それらすべての苦労を忘れさせてくれるものです。
施工管理者の方々がよく言われるフレーズですけれど、本当なのです。
言い過ぎではないのです。
わたしもこの業界に足を踏み入れる前は、
工事現場を通りかかっても『なんかやってるな』以外、なんの感想も持たない一介の主婦でした。
それが今や、石の一つ一つ、コンクリート構造物の一つ一つが我が子のように愛おしくてたまらないのです。
『立派にこの川を守っておくれ』と、一つ一つを抱きしめたい気持ちになるのです。
不思議なものです、ホントに。
しまった…。
序盤中の序盤の『1.工程管理』だけでけっこうな文字数を費やしてしまった。
しかしこうやって改めて振り返ってみると、施工管理の仕事って本当に多岐に渡ってる。
明日から代人さんたちに、もっと優しくしてやろう。
「そんなの自分でやってください」とかできるだけ言わないようにしよう。
長くなってしまったので、続きはまた後日にします!
●本日は、中部地方整備局長が現場視察にお見えになりました。その様子は次回ご紹介したいと思います。●
夕焼け染まる現場。2020年12月。
十字ブロック現場打ち製作中。2021年4月12日。
施工管理というお仕事 新入社員編
花粉、
PM2.5、
黄砂、
現場で巻き起こる砂煙、
これらがこの時期特有の強風で舞い上がり、鼻や目を攻撃してきます。
そんな春たけなわの折、弊社に新入社員が入社し、当現場にも1人仲間入りしました(拍手)。
さっそく現場へ出て、施工管理者としての第一歩を踏み出しております。
工事関係者のみなさん、協力会社のみなさん、いろいろ教えてくださいね!
よろしくお願いします!
現場代理人に付いて一から現場のいろはを学んでいきます。
さっそく丁張をかけていました。
この作業の持つ意味を教わりながら、穴を開け、釘を打ち、などなど実際にやってみます。
そして、現場ではたくさんの道具名や専門用語が飛び交うので、それを覚えるのが最初の仕事じゃないでしょうか。
『○○持ってきて』が大体わかるようになったら第一関門クリアですかね(先輩ヅラ)。
わたしもちょいちょい現場に行くし、
現場代理人と職人さんたちとの話を聞いたりもするし、
知らず知らずのうちに結構わかってきてると思う。
『ゲンノウ取って』
…ゲンノウ?
聞いたことない。
たぶん、見たことないヤツ。
・・・
・・・
現場代理人『これよ。』
なんだ、DOGYUじゃないの。
『ゲンノウ』なんていうから、どんな頑固一徹みたいなのが出てくるかと身構えちゃったじゃない(照)。
DOGYUったら、GENNOUなんていうシブい別名があったのね?
DOGYUも猛々しくて強そうでいい名前だと思うけれど、GENNOUもいいよ。
『この道70年』感が出てる。
いい。
お次に『縦竿A型から10cm上げて釘を打つ』という指令が下されました。
慎重に10cmを測っています。
じっ…
コンコン…
できた!
ちょっと曲がってる??
でも大丈夫。根元はきちんと10cmのところに刺さっています。
初めてにしては上出来₍₍ (ง ˘ω˘ )ว ⁾⁾
さて、今年度の新入社員が仲間入りしたばかりですが、
弊社では現在、来年度卒業の学生のみなさんの募集を行っております。
(詳しくは弊社ホームページおよび人事ブログをご覧ください。)
いつもは現場の進捗状況のご案内を主に発信しております当HPですが、
今回・次回は、募集職種でもある『施工管理』という仕事にスポットを当てて、わたくしHP担当目線で精力取材してまいります。
具体的に『施工管理という仕事』に迫りたいと思いますので、就活生も見に来てくださいね!
DOGYU
啓蟄の季節を迎え、HP担当も現場事務所から外へ出ていくことが増えてまいりました。
出て行ったところ、基礎のお掃除を承りました( ˘ω˘)スヤァ
基礎設置 → 巨石張 という順で施工が行われるので、
巨石張の時にどうしても基礎天端に生コンが落下し、そのまま硬化してしまいます。
というわけで、固まってしまったこれらを除去していきますよ。
さて。
わたしに与えられた道具がこちら↓。
100円ショップのちっちゃいトンカチと、IHクッキングヒーターの焦げをこそげ取るヘラ。
意気揚々と取り掛かったお掃除作業だったが、
頑強に貼り付いた21-8-20BBは、ものの数分でわたしの腕をひどく疲労させた。
同じくお掃除作業をしているT土木さんは、平気な様子。
さすが本職の人たちは違うなぁ、と感心する。
「どんな調子だい?」とばかりに、
何気ない風を装って偵察に行くと、両手にこれを↓握っている。
なにこれ。
DOGYU?
金属部分には漢字で『土牛』と刻印されている。
かっこいい。
そして大きい。つくりがどっしりしてる。
わたしは名もない小さなトンカチと、吹けば飛ぶようなヘラ(100円ショップ)を見つめた。
・・・
そしてその日の作業終了後、わたしは現場代理人に作業環境の改善を訴えた。
・・・
・・・
・・・
翌日。
憧れのDOGYU(うっとり)
さっそく並べてみる。
…この違い!
わたしは、「これで昨日の2倍仕事ができる!」と意気込んだ。
が、意気込みに反して箱入りの肘はすぐに悲鳴を上げ、今は週1程度でボチボチ進めている。
しかしこの調子で行けば、工事が終わる頃には屈強な右肘を手に入れ、週5でDOGYUを操れるようになっているに違いない。
手前はまだお掃除が終わっていないところです。
きれいになったでしょう?
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
さて、工事の方ですが、
平場コンクリートがほぼ終わりました。
2か所目の階段施工も終わっています。
現在は、一番下の段の基礎設置に取り掛かっています。
ICT建機を用いた床掘完了。
そして位置出し&丁張。
位置出し&丁張作業といえば、こちらTOPCON杭ナビ。
この現場から新しく導入された測量機なのですが、とても調子いいです。
まずボディがコンパクトで軽く、ミラーも同梱できるので荷物が少なくて済みます。
持ち運びに便利。
そして器械設置が非常に簡単。
更に、これを操るパットが大きくて見やすい。
導入して2か月ほどですが、現場代理人の良き相棒となっております。
監督職員の数量確認を経て、
1回目の打設完了。
本日、出来形確認を受けました。
工区内最上流の玉石積も同時進行しております。
こちらも完成間近です。
平場コンクリート
昨日より平場コンクリートの施工に入っています。
横断図でいうと青いところ↓。
現地でいうとここ↓。
ここを10mで区切って型枠を組み、その中に生コンを流し込みます。
そして均し。
仕上がりが目立つ場所なので、プロの左官屋さんにお願いしました。
川側へ向かって勾配をとり、凹凸がないように丁寧に均していきます。
最後の仕上げ、刷毛引き。
・・・トンッ
スッ・・・
ススッ・・・
サッ・・・
どうです?この美しい仕上がり。
この作業を繰り返し、全面仕上げていきます。
出来上がりが楽しみ ₍₍ (ง ˘ω˘ )ว ⁾⁾
それと、
現場入り口に付近に看板を設置しました!
完成予想図や工程などを載せてあります。
ぜひ、現場事務所前の工事案内掲示板と併せてご覧ください。
最後にこちらを紹介して、本日の更新を終わりにします。
石石石
さて。
こちらは基礎の頂版打設後の養生の様子です。
冬場はコンクリート打設が終わったら、このようにして覆いをして、中をジェットヒーターで温め養生をします。
第3小段基礎完成。
こちらは法面整形&均しコンクリート打設。
法面も完成。
というわけで、
第3小段の基礎と法面整形及び均しコン打設が終わったので、現在は巨石張に取り掛かっています。
直径1mほどもある大きな石を高圧洗浄機でひとつひとつ洗って、
設置。
下でちょうどいい大きさだと思って上げてみると、うまく入らない。
法面の上の方へ行けば行くほど、頃合いの石をチョイスするのが難しいのだそう。
あてがってみて、石を交換したり向きを調整したりと、地道な作業が続きます。
きれいに並んでいってます。
このように、コンクリートで固めるだけでなく自然石を配置することで、
工事終了後に再び自然環境が形成されるよう、
また、高森町の景観を損なうことのないように配慮した計画がなされています。
巨石と巨石の間は目地仕上げ。
この作業に使う小さいほうき↓が、とてもエレガントなので見てください。
上品な白いレース付き(・∀・)
某ホームセンターにて、掃除用具コーナーではなく職人用コーナーに並んでいたのを見つけて、
ついニヤッとしてしまった貴婦人仕様のミニほうき。
こちらを20本一挙購入。
使っていくうちに徐々に摩耗して、短くなってしまうんですって( ゚Д゚)
ほうきの枝は徐々に減っていき、
優美な白いレースは一瞬のうちにグレーになりました。
そしてこちらは階段部分。
この位置にまず壁を作りますよ。
型枠の魔術師が準備をしています。
準備が整ったところで、組み立てていきます。
・・・。
・・・。
・・・。
型枠の魔術師とNるさん、この間、ほぼ言葉を交わさず。
この金具を留めているときなんか、
「ここからやるよ」「次そっち」「違う違う!」
とか飛び交いません。
以心伝心です。
阿吽の呼吸で型枠組立完成。
ここに生コンを打って、出来上がったのがこちら↓
このような壁を2本作り、
壁と壁とのあいだに階段を作っていきます。
一つ一つ手作業です。非常に重いです。わたしには持ち上げられませんでした。
あっという間にこんなに積んでしまいました。
石の階段を作るのにこんな苦労があったとは。
今後ここが出来上がっても、気軽な気持ちで昇降できないかも。
Aづみ野石産のみなさん、腰をお大事になさってください( ˘ω˘ )
爪痕
1月も後半ですが・・・
あけましておめでとうございます。
昨年に引き続き、今年も安全に工事を進めるべく、新たに気を引き締めなおし取り組んでまいります。
本年も何卒よろしくお願いいたします。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
新年一回目の更新にあたり、現場HP用フォルダをガサゴソ探ってみたところ、
昨年の11月までさかのぼって、初回にふさわしい画像をみつけました。
\ ザンッ /
ラム(・∀・)
自家製ハムのサラダとたまごスープ。
お隣工事のK池さんに教えていただいた、飯田市の焼肉屋さん長屋門Kわはらさん。
飯田河川出張所の近くとのことで、場所はすぐにわかったのですが、
風格のある外観に戦慄が走る。
これは……わたしには分不相応なお店なのでは?
引き返すべきか。
門の前で逡巡する。
「店の前まで行ったけれど、高級そうだから入れなかった。」
なんて、言わなければ誰にもバレまい。
何食わぬ顔で立ち去ろう。
うっかり間違えてこっちに停めちゃったけど、
実はそっちの向かいにあるファミマに用があるんだった☆
誰も見ていないけれど、そんなテイでやり過ごそう―――。
だがしかし。
再び立ち止まる。
せっかく下伊那まで来ているんだ。
上伊那の人間として、この地に爪痕を残さねば。
わたしの家族よ、申し訳ない。
明日からしばらく、ウチの食事は納豆ご飯だ―――。
わたしは故郷に錦を飾るべく、
家の食卓を犠牲にする覚悟を決め、
クレジットカードを握りしめて、その立派な門をくぐった。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
と、ビクビクして入店したものの、
ランチの時間帯はリーズナブルなラインナップε-(´∀`*)ホッ
牛ステーキ重や信州porkひつまぶし丼も捨てがたかったのですが、
『本日の日替わりランチはラムステーキ』に惹かれてこちらをチョイス。
お肉は臭みもなく柔らかく、とっても美味しかったです。
コロナが終息したらまた行きたい、ステキなお店でした。
今度はディナーで。
(クレジットカードを握りしめて)
K池さん、いいお店を教えてくださってありがとうございました!
おぉ…(震)
ラムに夢中になって、工事の紹介をする時間がなくなりました!
子のお迎えに行かねば!
続きはまた後日に!
よいお年をお迎えください。
今年最後のドローン撮影の画像です。
着工前がこちら↓ですので、
だいぶ様子が変わりましたね。
工事は、第2小段が終わり法面を整形しながら第3小段の基礎を設置しているところです。
第3小段基礎設置。
★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・
26日は仕事納めの日だったので、
現場内整理整頓して、
道路をほうきやブロワーでお掃除。
最後に出入口を封鎖して、令和2年の作業を終了としました。
当工事の年末年始のお休みは、12月27日(日)から1月5日(火)までとなります。
地元のみなさまには、日々の進捗を温かく見守っていただき感謝しております。
また、山吹護岸工事を支えてくださっている関係者のみなさんも大変お世話になりました。
●高森町の皆様へお知らせ●
以前お伝えした、昔の工事で設置されていた丸太の件ですが、
掘り起こしてみたところ、腐敗が進んでおり、残念ながら薪として使用できるものではありませんでした。
よって、産廃処理業者に委託し、適正に処分いたしましたことをご報告いたします。
最後の日
2020年12月9日。
わたしと黄色い社用車は、しんみりとした気持ちで十字ブロック製作ヤードへと続く坂を上った。
なぜならこの日が、560個に及ぶ十字ブロック製作、最後の日だったからだ。
560個かぁ。よく作ったなぁ。
打設回数16回。
その前後の型枠の組み立て・脱型を含めた製作日数およそ3か月。
その間にはいろいろな苦労がありました。
その一つが、こちら。
型枠が斜めになっている部分にあばたが出てしまう問題。
生コンが木枠にくっついてしまい、仕上がりが思うようなものにならないため、
木枠にプロコンシート(アイエスティー株式会社)を貼り付け、打設を行うこととしました。
さらに試行錯誤を重ねるうちに、こちらの剥離剤にたどり着きました。
信越産業株式会社のコンクリート用油性離型剤です。
サラッとした油形状のもので、これをスポンジに含ませ固く絞ります。
\ ギュッ /
そしてプロコンシートに塗布。
こちらの製品は、信越産業株式会社とプロコンシートのアイエスティー株式会社とで現在共同開発中の試作品です。
開発室でのテストを終え、先日、当現場で現地試験を行いました。
プロコンシートのみの場合と比べて、木枠を剥がす際に生じる、面の損傷が軽減されることを確認。
課題も見つかりましたが満足のいく結果が得られ、当工事では引き続き河川内の施工に於いても使用していく予定です。
両社の開発チームのみなさん、いい製品をありがとうございました!
今後ともよろしくお願いいたします(*‘∀‘)
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
もうここに来ることもなくなるのね…。
うら悲しい気持ちでヤード内を歩く。
あ。
このつっぱり棒みたいなの。
「全然締まってねぇじゃん!」と現場代理人をカリカリさせた。
そうそう。
あの緑の繋ぎみたいなの。
「ここ付いてねぇじゃん!」と現場代理人をカリカリさせた。
そんな日々も、もうおしまい。
みんなの背中が心なしか寂しそう。
わたしは胸が詰まる思いで、そっと声をかけた。
「今日でブロック最後だね。寂しいne…」
「全然。せいせいする。」(かぶせ気味で)
……そうなの?
ならいいんだけども。
いいR - episode2 –
前回のあらすじ。
ICT建機による床掘が完了し、
いよいよ基礎を設置することとなった。
施された丁張。
それに沿って、正確に位置を合わせていく。
1本3,510kgもあるそれはとても重く、
調整に費やす労力はとても大きい。
筋肉痛で悲鳴を上げる肩、そして腕。
それでも据えていくプレキャスト基礎A型2割は、
美しい曲線を描いていくのであった———。
・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥
さて。
前回の続き。
空洞の中身を詰めていきます。
まず底に配合21-5-40BBのコンクリートを流し込みます。
その後、コンクリート殻を水で洗い、
ジャー
基礎の中に入れていきます。
さらにこの中に1:3モルタルというコンクリートを注入して、
最後に、また21-5-4BBで蓋をして完成。
出来上がり。
第2小段の最後まで完成したので、
発注者である国土交通省天竜川上流河川事務所飯田河川出張所の立会いの下、
延長や高さなどを計測し、規格通りのものが出来ているかの確認を行いました。
このような確認立会を繰り返しながら工事は進んでいきます。
基礎設置完了時確認は合格をいただいたので、
本日は埋戻しに取り掛かりました!
じっ…。
河川側、高さを確認しながら埋めていきます。
堤防側も。
バケットを細かく振動させ、土と大きな石とを選り分けて、
土ザァー
転圧。
転圧したところに石を詰めていきます。
今回工事はこの基礎から川の方へ向かっていくので、堤防側の隙間にこのように石を詰めて、既設石積みが崩れてこないようにしておきます。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
今日もいい道具を見つけたのでご紹介します。
こちら。
おやっ!大変。
新品の基礎の上に土がかかってしまっているじゃない。
そんな時にこれ。
\ サッ /
ファー
ファー
ピカー(・∀・)
マキタのブロワでした(・∀・)
いいR
『プレキャスト基礎A型がいいRを描いている』
と聞きつけたので、さっそく現場へ=3=3=3
これは…。
いいR!
隙間から向こう側は小池建設さんで、こちら側がわたしたちの施工箇所となります。
両社それぞれに設計データを作って、測量して、施工しているのに、ピッタリ合っています(おぉ…)
絶対そうならないといけないんだけれど、実際出来上がってきたものを目の当たりにすると、安堵とともに感動的。
ちなみに、設計データで見ると、
こんな感じ(´ー`)
実際どのように据えているのかを見学しました。
先週中に搬入済みだったプレキャスト基礎A型を、クレーンで吊って床掘内に運びます。
先に並んでいるものを傷つけないよう、丁張に合わせてそっと降ろします。
そっと…。
クレーンのオペさんに合図を送りながら慎重に位置を定めていきます。
じっ…。
微調整。
微調整2。
ピチッ。
設置終了。
このプレキャスト基礎A型は、現地で発生したコンクリート殻を有効活用するために中が空洞になっています。
先行して行っていた既設構造物の撤去で出たものを、既定の大きさまで破砕し、
細かくなったコンクリート殻と生コンを空洞の中に詰めて、基礎部分は完成となります。
この続きはまた後日お伝えします( ´ω`)ノ""
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
いいRを出すための道具たち。
ピン。
水糸。
センター測点表示 NO.14。
自動追尾トータルステーション。
じっ…。(追尾中)
近況報告
しばらく更新が滞っておりましたが、工事は進んでおりました(・∀・)
まずはこちら!
堤防道路へ向かって盛土をし、現場入り口が完成しました。
これでわたしたちも、大型車両もスムーズに現場に入ることができます。
この盛土は工事用なので、終わり次第撤去し元通りにします。
河川側も土のうを並べて、広くて安全な工事用道路入口ができました。
お次はこちら!
既設のコンクリート構造物の取壊しを行っております。
青い線で描かれているものがこれから施工する予定の新設の構造物。
黒い線が床掘ラインで、このような形に土を掘っていきます。
そして赤い塗りつぶしの部分が、今現在存在している古いコンクリート構造物で、これを撤去していきます。
このコンクリート、深さがあってとても硬いそうで、砕くのに時間がかかりました。
\ カカカッ /(騒音、ご迷惑をおかけしております。)
離れて見ているこちらまで振動が伝わってきます。
さらにこちら!
設計データの完成とともに、
ICT施工担当、わたしたちの現場ではおなじみの日立建機ZX200X-6がやってきました。
さらにおなじみの日立建機日本のMやさんによって基準局の設置、
設計データの取り込みなどが済んで、
NべさんとZX200X-6、稼働いたしました(・∀・)
今回は堤防からおよそ15mくらい掘るので、現況地表面よりだいぶ下に設計ラインがありますね。
ペタッ。(位置、確認中)
ちょっとまだ高そう。
もうちょっと掘って…。
ペタッ 。(位置、確認中2)
このように取り込まれた設計データで位置を確認しながら掘っていっております。
既設構造物の取り壊しが終わったところからジャンジャン掘っていきます。
床掘が完了したら、基礎を据えていく予定。
(スタンバってるプレキャスト基礎A型)
設計データ通り掘れているかの確認や、基礎を設置するための丁張も並行しておこなわれています。
あとはですね~。
こんなこともあったじゃん、あんなこともあったじゃんと言われそうですが、
個人的に三次元設計データできました祝いでこちらをいただいてまいりました。
ただの大きいおにぎりじゃないですよ。
『松茸』のおにぎりなんですよ( *´艸`)
高森町のお隣、豊丘村のAきあじさんの『ジャンボ松茸おにぎり』です。
松茸たっぷりなのにリーズナブルな価格で、優雅に秋の味覚を堪能できました。
ステキなテラス席。
THE 高森町
\ ドン /
高森町のご当地キャラクター、柿丸くんです。
現場事務所の道路に面した側に、柿丸くんとともに工事案内ボードを作りました。
こちらには、工事の進捗状況や進行中の作業の紹介、通行止めなどの工事に関するお知らせなどを掲示していく予定です。
近隣住民の皆様に見に来ていただけたら嬉しいです。
お気軽にお立ち寄りください(*‘∀‘)
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
そしてついに!
本物の柿暖簾を見ることができましたよ!(嬉)
たまたま近くを通りかかって、作業中の方がいらしたので声をかけ、外から写真を撮らせていただきました。
小屋の中いっぱいに整然と吊るされた柿が、本当に暖簾みたい。
立派な市田柿におなり。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
さて、現場の方もご覧ください。
水がぶつかり続けて仮締切が壊されないように、河川側の側面にブロックを並べ、補強しました。
このブロックは、小池建設さんの現場で掘削中に出てきたもので、
これをわたしたちの仮締切に再利用することになりました。
小池建設さんとの2回目の合同作業。
小池建設さんのボルボ(かっこいい)でブロックが運ばれてきました。
玉掛をして、
クレーンでゆーっくり吊り上げていきます。
犬みたいな形のブロックですね。
現在見つかっている既設のブロックたちはなかなか古いものらしく、
どのタイプのブロックなのかを特定するのに、両工事の現場代理人さんたち、苦労されておられました。
この犬型ブロックを、このようにお尻を向けて並べていきます。
全部で213個。
昨日で全て並べ終えました。
キレイに積めました。
工事が終わったら撤去するのが惜しいくらいです。
表土除去、土のうの製作も併せて進んでおります。
本日の一枚『ボルボとNるさん』
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
十字ブロック打設も着々と製作を進めています。
本日10回目の打設。
タイトなスケジュールの中、型枠組立を間に合わせてくれました( ˘ω˘ )
本日の打設で6割強が製作済みとなり、
残り210個!
● 高森町の皆様へお礼 ●
伐採木の配布にご協力いただきありがとうございました。
径の大きなものがほんの少し残っておりますが、本日でほぼ終了となりました。
今後の予定ですが、
設計図によると、当現場内にずっと前に工事で設置された丸太が沈んでいるようです。
掘り出してみないと状態がわかりませんが、この丸太が薪として利用できるようであれば、また高森町の皆様に配布したいと思います。
その際は、現地立て看板及びこのホームページでお知らせする予定ですので、
ご都合がつく方は、ご協力よろしくお願いいたします。
伐採木を無料配布します。
支障木の伐採が終了しましたので、伐採木の配布を行います。
積み込み作業の際には、お怪我などなさいませんよう十分ご注意ください。
なお、なくなり次第終了とさせていただきます。
★以下、隣組様で回覧していただいたチラシを添付します。
さかな救出大作戦
現場の方、昨日から表土の除去作業が行われております。
上流方向。
下流方向。
Nべさん。ぐんぐん掘っていきます。
表面の土を50cm梳き取っていくのですが、その目安として、このようなものが設置してあります。
丁張(ちょうはり)。
高さを確認しつつ、このように木を等間隔に地面に差し込みます。
重機のオペさんはこれを基準として掘削していきます。
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お次は、先日行われたおさかな救出大作戦。
朝から、Nべさんが締切を作っておりました。
水の流入を塞いだので、川底が見えてきましたね。
河川アドバイザーのO原先生が到着され、
天竜川上流河川事務所の職員の皆さんも到着されました。
みなさん、ばっちりフル装備でおさかな救出にあたります。
先生のお話によると、このブロックの陰や、
中州の際にいるとのこと。
三日町の時はうじゃうじゃいるのが見えたのですが、今回は姿が見えません。
「・・・います?」
アッ、いますね!
スナヤツメもいます。
目の後ろに7つエラ穴が並んでいて、8つ目があるように見えるから『スナヤツメ』というのだそう。
ウナギの仲間のようですが、ドジョウみたい。
「食べられるんですか?」の質問には、
「おいしくないよ~。ゴムみたいで」とのこと。
おっ、大きめの魚もいますね!
オタマジャクシ!
・・・オタマジャクシ? 川に?
そうそう大物もいました。
コイ(震)
先生と天上の皆さんが精力的に魚救出にあたっている中、
わたしたちは下流へ水をはけさせる作業に専念。
重機4台が稼働しました。
小池建設さんとの初コラボ。
・・・ちょっと感動。
小池建設さんとはこれからお隣同士で工事が進んでいきます。
お世話になります。よろしくお願いしますm(_ _)m
下伊那漁協の方も立ち会ってくださいました。
半日以上かけて行われた今回のさかな救出作業。
前回は12月中旬に行われたので、非常に寒かったのを覚えていますが、
今回は好天に恵まれ、いい気候の中行うことができました。
今回の救出によって助け出された魚類は、15種・755匹に及び、
これらの魚たちは下流の支川である田沢川へ再放流されました。
先生からも環境に配慮した工事が行われていることに触れていただき、
また、わたしたちも魚の生態について学ぶいい機会となりました。
関係者の皆さん、長時間の作業大変お疲れさまでした。
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ナマズ。
カニ。
・・・アマビエ?(震)
起工測量
首がヒリヒリ痛いHP担当です。
14日に予定通り行われたおさかな救出大作戦ですが、日焼け対策を忘れるという痛恨のミス。
油断しました。
さかな救出の模様はまだ写真やデータが整理しきれていないので、お先にこちらをご紹介いたします。
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本日の作業、起工測量。
当現場の測量チームは、前回工事でもお世話になりました、飯田市のK林コンサルタントさん。
あの大きな箱はもしや?
大きいドローン。
いつも現場で写真撮影に使用しているものがおもちゃに見えるほどの大きさです。
今回の三次元測量は、レーザースキャナーを搭載したドローンを用いた方法で行います。
前回工事の起工測量もレーザー測量だったのですが、その時は機械を地面に据えて行う方法でした。
当現場では一度に広範囲を計測できるところが最大のメリットでこちらを採用。
レーザースキャナーをセットして、
厳重なチェックを終え、
離陸。
あっという間に上流方向へと飛んでいきました。
すでに緯度経度でフライト計画がインプットされているので、
飛び立ったのちは自動飛行なのだそう。
下界から静かに見守ります。
軽々と飛んでいったように見えたけれど、
ドローンが5kg、レーザースキャナーが8kgで合わせて13kgもあるんですって。
ちなみにアレはおいくら・・・?
と下衆な顔でお聞きしたところ、レーザースキャナー、驚きの価格でした。
車どころか家も建ちます。
本日午前中の現場上空は、昨日とうって変わって風もなく、うららかで穏やかな小春日和でしたので、
本当に、本当に良かったです。
・・・
・・・
約13分のフライトを終え、
無事に帰ってきました。
レーザースキャナーもちゃんとあります(嬉)
この後、計測したデータを処理して点群に変換し、これをもとに工事が進んでいくことになります。
設計図通りに構造物を作成するための、一番最初の重要な作業がこれでまた一つ終わりました。
ということで、設計データを早く仕上げなくてはならなくなりましたので、そっちの作業に戻ります!
秋の風物詩
支障木の伐採が終了しました。
着工前↓
今日↓
全ての木が取り除かれました。
これからアレチウリ・ハリエンジュ等の外来植物の除去のため表土を50センチはぎとります。
除去した土は、これらの植物が生えてこないように工事掘削の最深部へ埋め戻します。
木の部分は地元の皆様に配布する予定ですが、枝や葉は現地にて焼却処分をしております。
集積して、
着火。
火ってじっと見ちゃいますねー。
ストレス解消に火や水を眺めるといいんですって。
芯の芯にある自分では気づかないストレスも、火と水が解消してくれるとか。
ここにはその両方があります。
じーーっ(癒)
伐採作業は本日で終了となりますが、
枝葉焼却のため森林組合さん、もう少しお世話になります。
・・・
まだ、木の伐採に入る前の草刈りの段階の時に、
刈り取られず、残されていた彼岸花が1本。
自然と向き合う仕事人のマインドを感じました( ˘ω˘ )
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さて。
もう少し上流へ行くと、
仮締切の設置が行われております。
上流を土で塞ぎ、工事施工部に水が入ってこないようにする作業です。
実は明日この地で、おさかな救出大作戦が行われる予定です。
天竜川の河川アドバイザーの先生の研究によると、わたしたちの現場は『スナヤツメ』という魚の生殖地となっているとのこと。
仮締切が完全に設置され、今流れている川の流れを左岸側へ回してしまうと、
締切内が干上がり、魚類たちの生息場所を奪ってしまうことになります。
そこで明日は、天竜川上流河川事務所・下伊那漁協・工事施工関係者で、スナヤツメなどの救出にあたります。
その様子はまた後日に。
秋ですね~。
市田柿の生産地。柿丸くんのお膝元。
干し柿暖簾が見られるのもあとわずかでしょうか。
とっても楽しみです(わくわく)
芋。
ススキ。
茅(と黄色い社用車)。
戦い、再び ~山吹護岸・序章編~
HP担当は激怒した。必ず、かの邪知暴虐の王を除かなければならぬと決意した。
HP担当には現場がわからぬ。HP担当は、一介の主婦である。
口笛を吹き、子と遊んで暮らして来た。
けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった―――。
(太宰治著 走れメロス引用)
いつものことですが、本工事もあの時期がやってまいりました。
そうです。
ICT建機に取り込むための3次元設計データ作成です。
私、HP担当以外に、この設計データ作成担当でもありまして、
この工程になると、毎回、現場代理人とわたしとの間で冷戦が勃発します。
そして今回。
まだ本当の取っ掛かりの部分に足を踏み入れたところですが、すでに凍てついております。
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昨日のそんな時間帯の現場事務所にT土木のHろみくんが来た。
ツンドラ感を感じ取ったHろみくんは「エライところに来ちまったなぁ」と言って逃げて帰った。
そして、今朝。出勤前。
iPhoneが着信を告げたので、見ると通知に"1"とついている。
誰だろう?とメッセージアプリをタップすると、早朝から出勤している現場代理人からだった。
『今日の弁当、一つ追加でお願い』
わたしは、HP担当と設計データ作成担当と同時に、お弁当の注文担当でもある。
その日の昼食にお弁当を注文する人は、わたしが出勤するまでの間に所定の用紙に記入してもらい、
それを取りまとめて、毎朝お弁当屋さんに発注している。
いつもより注文が一つ多いので、念のため連絡をくれたのだろう。
だが、メッセージ。
電話ではなく。
普段なら電話なはずだ―――。
わたしは出勤のため、黄色い社用車に乗り込んだ。
脳内で昨日の罵り合いが再生される。
ほぉそういうことか。
あのツンドラ劇があったからもうわたしとは話もしたくないってことか。
そうきたか。
そっちがそうならこっちはあれだ。
喫煙ルームのヤツを最果ての地へ、というのはどうだ。
Hろみくんに頼んでバックホーで運んでもらおう。
ヤツを吊るしたBHが、カタカタと音を立てて最果ての地へ向かう様子を想像して
わたしはほくそ笑んだ。
雨の日も風の日も台風の日も大雪の日も32.972m歩けばいい。
わたしは黄色い従順な社用車のハンドルを強く握りしめた。
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というわけで、今回もこの作業をする工程に差し掛かっております(泣)
毎回そうですがうまくできるか…。不安しかないです。
しかしやるしかない。
また、経過をご報告できたらと思います。
最果ての地
十字ブロック製作も着々と進んでおりますが、
河川内の工事に支障となる草や木の伐採作業も進んでおります。
↓伐採前
↓伐採中
↓伐採前2
↓伐採中2
とてもすっきりしました。
なお、伐採した木は地元の皆さんへ配布予定です。
詳細がまとまり次第、ご報告いたします。
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そして現場事務所の方も設備が整いつつあります。
本日はこれが到着いたしました。
どれ?
これです。
さて、何ができるかな?
この茶色の壁の前に、
これを、
こうやって、
屋根を乗っけて、
床を張り、
壁を取り付けて完成。
喫煙コーナーです。
昨年7月に健康増進法が一部改正され、今年4月よりオフィス・事業所などさまざまな施設が『原則屋内禁煙』となりました。
これを受けて当現場では、屋外に喫煙エリアを設けることで建物内は完全禁煙としました。
中はこんな感じになっております。
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「設置場所、どこにしよう。」
「あそこがいいんじゃないです?」
わたしは敷地内の最南端を指差した。
↓あそこ(赤いの)
「あんな最果ての地はイヤだ。」と現場代理人が強く訴えるので、
しぶしぶ現場事務所の脇へ設置することとしました。
こちらご覧のとおり、非常に換気能力に優れた喫煙ルームになっておりますので、
当現場で働く喫煙者のみなさんにはこれから厳しい季節になりますね(寒)
十字ブロック製作中
本日は十字ブロックの打設がありました。
コンクリートは、生コン会社から運搬されたものが基準をクリアしているか、現地で毎回試験を行ってから打設を開始します。
↓スランプ試験のようす。コンクリートの硬さを調べています。
↓塩化物試験のようす。コンクリートの中の塩化物の量を調べています。
この他、空気量や温度などの試験を行い、写真を撮り結果をまとめていきます。
現地での試験のほか、テストピースを作りそれを公的な第三者機関に持ち込んで圧縮強度試験も行っています。
このように、基準を満たしたコンクリートを使用しているか厳重なテストをしながらコンクリート構造物の製作を進めていきます。
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いよいよ打設です。鉄板の上に型枠を組み、
生コン車からコンクリートバケットにコンクリートを入れます。
次に型枠へ流し込みます。
ザァアアアアア
打設現場はさまざまな音で溢れ返っています。
コンクリートが流し込まれる音、
バイブの振動音、
生コン車が生コンをかき混ぜる音、
クレーンのエンジン音―――。
こちらではNるさんとIちゃんさんがこてを使って表面を均しています。
ひとつずつ丁寧に。
製作の初段階で仕上がりがきれいにならなかった箇所がありました。
急遽現場内ミーティングがもたれ、製作方法を見直しました。
基準を満たすだけでなく、より良いものづくりを目指していきたいと考えています。
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わたしのホームページ製作も今現場で3現場目。
1つ目は工事現場での立ち居振る舞いがわからず、邪魔してはいけないと思い、
対岸側からひっそりこっそり写真撮影をしていたのですが、
ジリジリと図々しくなって、
今回はこう。
フレームに収まりきらない!
こんなダイナミックな光景が見られるのは工事現場で働く醍醐味ですね。
現場の花形、クレーン。
当現場のアニキ、クレーンオペのT永さん。
通行止めのお知らせ(10/1)
今月から本格的に河川内の工事に入っていくため、
天竜川の右岸側堤防上を下図のとおり、通行止めとさせていただきます。
期間は令和2年10月1日から令和3年3月26日までとなります。
ご不便をおかけしますが、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
現地入りしました(9/15)
カインズ高森店の南側の敷地をお借りして現場事務所を設置しました。
まずは整地から。
↓整地前。
↓整地後。
\\ピカー//
ユニットハウスの搬入・組み立て。
完成(o^―^o)
整地及び事務所設置時には、騒音で近隣住民の方々にはご迷惑をおかけしましたが、
快く見守ってくださって助かりました。
ありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。
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並行して、ブロック製作ヤードでも整地が始まっているとのこと。
早速カメラを持って駆け付けました。
製作ヤードは天竜川右岸防災ステーション内の急斜面を登った小高い丘の上にあるので、
弊社の力のない社用車のエンジンを唸らせながらジワジワ登っていきます。
(ジワジワ・・・)
・・・坂が急過ぎててっぺんがなかなか見えてこない。
ひっくり返るんじゃ…?と怯えながらも、稜線上に広がる夏の終わりの雲がとてもきれいで見惚れる。
写真を撮りたい。
でもここで停まるわけにはいかない。
弱弱しい社用車は最後の力を振り絞った。
そして―――
ついに登り切った――――。
・・・
・・・
・・・
ここで、わたしが見た光景をみなさんと共有したく、
写真フォルダをひっくり返して探したのですが、残念ながらその写真がどこにもない。
おそらく、弱弱しい黄色い社用車とともに丘を克服した達成感で写真を撮ることをすっかり忘れていたのだろう。
ないので、ドローンで上空から撮影したものを見ていただきたいと思います(・∀・)
ここにこのように鉄板を並べて、
この上に型枠を組み、560個の十字ブロックを作っていきます。
このブロックは、下図の赤い部分へ並べて設置するためのものです。
大水が出て浸食したときに河床が洗堀されるのを防ぎ、護岸を守り、
近年各地で多発しているような堤防の損壊や越水などの災害から、流域のみなさまの生命財産を守るための施工となります。
今後、このブロックの製作の様子もお伝えできたらと思います。
はじめまして!
この度、高森町山吹において天竜川の護岸工事を受注・施工することになりました、
駒ヶ根市の福美建設と申します。
工事終了の来年3月26日まで約5か月ほど、下記の場所にお邪魔させていただきます。
資材搬入や生コン車、残土搬出などで大型車両の通行や騒音等、ご迷惑をおかけすることもあるかと存じますが、
細心の注意を払いながら進めてまいりますので、何卒ご理解ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
また、何かお気づきの点がございましたら、現場事務所へ直接お越しくださるか、
当ホームページの問い合わせフォームよりご連絡ください。
今後工事の進捗状況やお知らせなど随時アップしていきます。
工事同様、こちらも温かく見守っていただけたら幸いです(o^―^o)
ホームページを公開しました。
令和2年度 天竜川山吹護岸工事の現場ホームページを公開しました。
どうぞよろしくお願い致します。